どんな人

 

私はどんな人なのか、一言で表すのが難しいと思った。

 

好きなことや好きなものはいくつもある。

が、ずっと同じ熱量で好きかと言ったらそうでもない。

 

読書が好きだけど毎日読むわけではないし、何ヶ月も読まない期間だってある。

少しでも時間があれば本を開くわけでもない。

 

子どもの頃からセーラームーンが好きだけど、めちゃくちゃハマって「グッズ全部欲しい!」「セーラー戦士になりたい!」「月にかわっておしおきしたい!」となる時期と「ふーん、グッズ出たんだ」と落ち着く時期がある。

 

V6も好きだけど解散前のように個々の活動を追うこともなくなった。

DVDやCDを夫の元へ置いてきてしまったこともあり、しばらくV6と縁遠い生活をしている。

 

ならば得意なことは、と考えてみても、そもそも得意なことが極めて少ない。

 

学生時代の自己紹介で苦し紛れに絞り出した特技はピアノ。

今でもとても楽しんで弾いており、大金をはたいて立派な電子ピアノまで購入した。

が、うまくはないしつっかえずに弾ける曲だって多くない。

子どもの頃のピアノ教室ではクラスの落ちこぼれだったくせに練習嫌いで、グレード試験は毎回ギリギリな成績でパスしていた。

 

htmlを使って趣味でWebサイトを作ったことがあると言うと、だいたいの人がすごいと賞賛してくれる。

が、実際はきちんと本で勉強したことはなく、ネットで検索してコピペを繰り返すハリボテサイトだった。

きっとプロが見たらポカンとしてしまうくらいめちゃくちゃなコードだろうなと思う。

 

料理やお菓子作りも得意と言い張ったことがあるが、大雑把な性格が災いして繊細な味にならなかったり盛り付けが残念だったりする。

まあ食べられないほど不味いものは作ったことがない程度。

さらにモラ夫と暮らした数ヶ月で人のために料理を作るのがとても苦痛になったため、もう得意とは言えないかなと思う。

 

仕事にいたっては転職に次ぐ転職に次ぐ転職…と業種を変えて転職を繰り返しているので「この仕事をしている人」というのもない。

 

 

ここまで書いて、あまりにもないだらけでいささか呆れてきた。

ここに書いたことを全部ひっくり返して「ある」に変えても良いんじゃないだろうか。

 

 

毎日読むわけじゃないけど読書が好き。

落ち着く時期もあるけどセーラームーンが好き。

最近聞いてないけどV6が好き。

へたっぴだけどピアノが弾ける。

ちゃんと勉強したことないけどWebサイトが作れる。

誰かのためには作らないけどおいしく食べられる料理もお菓子作りもできる。

 

 

…で、けっきょく私は一言で言うとどんな人なのかはわからないままだけど、こういう言い回しのほうが気分が格段に良くなるなと思った。