闇の魔法学校
闇の魔法学校という本を読んだ。
このところ素直で真っ直ぐな性格の主人公の本ばかりを好んで読んでいたので、初めは主人公の拗れた性格に辟易した。
さらに私の好きな、パステルカラーが似合うようなファンタジーとは程遠い。
どうあがいても暗くて重苦しい色を連想させるダークファンタジーで、何度も読むのをやめようと思った。
もう少しだけ、と少しずつ読み進めていくうちに、いつの間にか物語に引きずり込まれ、気がついたらページをめくる手が止まらない。
拗れた性格だと思っていた主人公もめちゃくちゃピュアな印象に変わり、思わず吹き出すシーンや登場人物たちとともに声をあげて笑ってしまうシーンまであった。
この本はシリーズもので、続きがあるらしい。
最後の一行でとんでもないクリフハンガーをやられたおかげで、第二巻が読みたくて仕方がない。
ハッピーエンド至上主義の私としては是非とも数々の障害をはねのけて2人が結ばれてくれたら嬉しいが、果たしてどうなるのか。
主人公の辛辣でユーモアのある毒舌な語り口にまた出会える日を楽しみに、明日の仕事もがんばろう。
仕事の最中に主人公を心の中に召喚しても楽しそうだ。